この”Agit”(アジト)というサイトを立ち上げた理由についてご紹介したいと思います。
実は日本に帰国(再移住)した時から漠然と感じていた事がありました。
それは数年日本から離れ、日本での生活の方が圧倒的に長い上に、日本人でもあるのにも関わらず日本での生活が始まった瞬間に感じ始めたこと。。。
何だと思いますか・・・?
それがきっかけとなってこのAgitを立ち上げる事にしたのです。
今回はそんなきっかけとなったあることについて投稿したいと思います。
CONTENTS
それは気分の良い朝の出来事
日本に帰国し住居や生活が落ち着くのに約1ヶ月。
いよいよサラリーマンとして再出発の初日、久しぶりの電車による通勤で新しい仕事に対する期待感と、上手くやっているけるかという不安感が半分混じった気持ちで最寄りの駅に到着したのでした。
もちろん通勤時間なので通勤に向かう沢山の人の波に押し流されるように目的地へ向かう電車のホームへ辿り着き、暗黙のルールがあるのかと感じながら、無言で整列する人たちの最後尾に並びました。
実は海外に住んでいた時はほぼ車生活で電車に乗ることは殆ど無かったので、この瞬間に日本から海外へ移住する数年前の感覚が突然フラッシュバックしました。
あっそうだ、こんな風に以前は朝晩の通勤は溜息を吐くのも躊躇う程の混雑した電車に乗っていたんだな。。。
と、そんな事を思い出しながら満員電車へ駅員に押されながら乗り込みました。
満員電車の中で、偶然目に入ってきた印象的な言葉
東京や大阪、名古屋などと行った大きな都市へ電車通勤をしている人なら感覚的に分かると思いますが、電車に乗り込んだ際のポジショニングは非常に大事だったりします。
出来るだけ人が入ってきても押されずに、吊革などにつかまりやすい場所。。。そんなポジショニングを無意識的にしちゃうんですね。
この日もいつも同じ様に満員電車に乗り込み、適当な場所を見つけて、それから始まる数十分の通勤時間を読書でもしようかと本を読み始めようと手に持ち始めて手をカバンに手を伸ばした瞬間でした。
偶然、前の男性が持っていたiPad miniの画面が見えてしまい、そこに書かれていた言葉がとても印象的でした。
”人生このままで良いのか?”
その男性は見た感じでは、同世代から少し上の方で小奇麗なビジネスカジュアルに身を包み、いわゆるサラリーマンの方であることは間違いありませんでした。
その後に続く言葉はこんな感じでした。
- 転職をするのであればこれが最後
- この歳で平社員では納得できない
- やりたい事が出来ない。。。
- 収入を少しでも増やしたい
なぜ、この言葉を見て忘れらない日となったのか。
それは、過去私も全く同じ思いを持っていた事があったからでした。
自分だけではなく、他の人も同じ悩みをもっているだ。しかもそれは同世代や働き盛りの世代の人間が多く抱える悩みの一つである事も、徐々に感じ始めたのでした。
そしてその言葉はしばらく私にとってとても重く、そして悲痛な思いと感じられ私の頭の中から離れませんでした。
“ある人”の旅たち〜隠れるように離れていく悲しい現実
忘れられない通勤電車での出来事から少し時間が経過したある日、長いこと仕事を共にしてきた先輩Wが突然退職すると聞きました。
その先輩から以前より仕事内容に対する愚痴や体制に不平不満が多くなっている事は気がついていたのですが、それなりの収入も得ていたはずなので50歳目前となった先輩が退職するとは思ってもいませんでした。
思い起こせば先輩も満員電車で遭遇したあの男性と同じ悩みを持ち続けていたんだなと思います。
とても優秀なデキる先輩でしたが、自分のポジションや収入に対して常に不満を持っていました。それは小さい子供もいて、住宅ローンも多く残っている為少しでも収入を増やして行きたいというのが本人がよく言っていました。
社内では硬直した組織が立ちはだかり、昇進することもなければ、組織が大きくなることもそれ程無いため、部長や課長のポジションが増えたりすることはまずありません。
つまり、いくら能力があったとしても、上司よりも能力があったとしても、現実はその上司が何らかの理由(昇進や異動、退職)がなければ昇進することがないので、昇給も無かった訳です。
私はその先輩と出張先で共に食事をしながら愚痴を聞いた時には、既に個人事業主として起業したばかりの頃で会社の愚痴や人の悩みを聞けるほど余裕は無い状態でした。
むしろ愚痴を言っている暇があれば自分でビジネスを興して収入を得る道を開けば良いのにと心で思いつつも、先輩には私が起業したことは言えませんでした。
先輩はその後退職したのですが、もし私があの時に自分は起業して少しでも収入を会社以外から得ようとしている、と話をしたらどうなっていただろうと。
もしくはその先輩が今どのような状態になっているか分かりませんが、私がサラリーマンの平社員であり社長ですと話をしたら先輩の生き方のヒントになるのではないのかと感じたのでした。
収入を増やすのであればサイドビジネスの方が昇級よりも現実的
私が勤めている企業だけでは無いと思いますが、仮に昇格・昇級しても給与が月に50万も100万も増えるわけではありませんでした。
昇格・昇級したところで月に5万〜10万、年間に60万〜100万、それまでに何年待たないと行けないのかと考えていました。
その数年後のチャンスの為にじっと我慢をするくらいであれば、今自分が出来ることを見つけて起業する事にパワーを注いで収入を増やす方が早く、確率も高いと思っていました。
会社という組織の中で昇級するという事は自分ではコントロールし難い事に身を任せる部分が多いからです。しかもそんなチャンスもそう多くやってくる訳ではなかったからです。
自ら始めたビジネスであれば、失敗すればまたチャレンジすればいいですし、成功するまでチャレンジし続ければ良いのです。昇級・昇進する為のポストを待ち続けるよりも良いと思いませんか。
もちろん、ビジネスを始めて直ぐに収入を得られるかというとそんな簡単ではありません。
人によって価値観も色々ですが、もし収入を増やすことが一番の課題であれば副収入を得る方法を考えて、実行する事を私はお薦めしています。
転職後に成功するとも限りませんし、収入が上がる事が条件で転職しても、それが継続するかという保障はどこにもないのが現実ではないでしょうか。それよりも自分のビジネスから収入を得る方法を模索してみませんか。
その為のノウハウやマインドセットなどをこのサイトで紹介し、私の先輩の様に悩み続け転職をしてしまう前に少しでも役に立てればと思っています。
今日はこのあたりで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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